贈り物のマナー
贈る気持ち贈り物をする際に重要なことは、お祝い、慰め、感謝など相手を思い遣る気持ちをきちんと伝えることです。相手が欲しがっているもの、関心のあるものを選び、反対に相手に負担になってしまうものや自分にとって身分相応でないものは選ばないように注意しましょう。
贈り物のタイミング
- タイミング
- 贈り物をするタイミングも重要です。結婚祝いであれば事前に、出産祝いは産婦が落ち着いて負担にならないようになってから、弔辞は当日贈るのが原則です。その他、祝い事は、基本的に情報を得たらすぐに気持ちを伝えましょう。
- 内祝とは
- 内祝とは、自らの喜びを分かつ自祝いのことを指します。赤ちゃんの誕生や入園、入学、卒業、就職など、自家での祝い事に際して贈り物をして祝意を表します。内祝を贈る時期は、内輪の祝い事が済んでからか、祝い事の当日が原則です。
お金のマナー
- 新札と古札の違い
- 慶事の時には事前に準備した新札を使い、通夜や葬儀など突然のできごとの場合には事前に準備したと受け取られない、古札を使うのが一般的と言えるでしょう。
- ご祝儀の金額
- 昔からの行事や祝いごとの数字には奇数がよく使われています。中国陰陽(おんよう)の話で奇数はめでたい数字とされるからです。反対に、偶数は陰の数字であることから、贈り物の単位としては避けられます。また偶数は割り切れてしまう数字ということで、縁起が悪いともされています。なお、結婚のご祝儀で「貳萬圓也」の偶数は多く使われる数字ですが、割り切れない枚数で「壹萬圓札」一枚と「五阡圓札」二枚の紙幣「三枚」を包んで贈ります。
- 包み方(左開きと右開き)
- 贈り物を奉書紙で包む場合、左開きになるのが一般慶事で、弔事は右開きにするのがしきたりですが、現在ではあまり区別をしておりません。 これは昔から左の位置が貴いとされ、左側に合わせ右手で包みを開くことに由来しています。尚、 上包みの上下を折る場合は、一般慶事やお見舞いでは天(上)を向くように下側の折り返しが手前にくるように折り、弔事では俯く意から、上側の折り返しが手前にくるように折るのが原則です。
のしのマナー
- 水引とのし
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水引の本来の目的は、奉書紙で包んだ贈り物や金包みが開かないように結ぶことです。水引の色は、本来の白一色だけでなく目的に応じて使い分けられています。一般慶事には紅白、結婚や長寿等のお祝い事には金銀、弔事には黒白か銀一色を使うのが一般的です。
水引の数は、奇数で本数が多いほど、長さが長いほど格が上になりますが、今日では5本1組が一般的です。結婚祝いの場合は2組を合わせて10本にすることが多いようです。
水引の結び方は、用途によって使い分けられます。二度とあってはならない結婚祝いや弔辞には「結び切り」を使います。一般慶事の場合には紅白、場合によっては金銀の「花結び」を、災害見舞いの場合にはのしも水引も付けず、控えめな気持ちを表すのが良いでしょう。また、 のしには、より丁寧な祝意を贈り物に込める意味があります。もともとは薄く切ったあわびを伸して干した「熨斗(のし)あわび」を指します。そこから派生して、のしには「伸びる、永続」の意味が付き、祝意を表すものとなりました。のしには生ものを添えて贈る意があるので、贈り物自体が生臭物の場合にはのしを付ける必要はありません。また、生ものを忌み嫌う仏前へのお供物、「伸びる」のが好ましくない病気見舞、災害見舞、凶事、その返礼、不祝儀の贈り物にはのしは付けません。
- のし紙とかけ紙
のし紙とは、「のし」「水引」「奉書紙」を組み合わせて印刷してあるものを指します。今日では特別な場合を除いて、のし紙をかけて贈り物をするのが一般的です。
かけ紙とは、「水引」のみを印刷してあるものを指します。祝い事以外の場合にはのしを付けないので、かけ紙をかけて贈り物をします。
- 内のしと外のし
内のしは、贈り物を控えめに見せたいとき、または謙譲の意を表したいときに使います。百貨店からの贈り物で配送伝票が貼られる場合にも、内のしにします。
外のしは、贈り物であることを強調したいときに使います。結納や結婚、直接持参して手渡しする場合には外のしが多いようです。
- 表書きの種類
- 表書きは、相手への思い遣りを伝える大切な言葉です。状況によって使い分けましょう。下記に主な表書きを挙げますので、参考にしてみてください。
袋やかけ紙の名入れ
- 姓名の書き方
- 基本的には姓と名前の両方を書きます。ただし、明らかに分かる場合や家名の方が適当な場合は名前を書かなくても良いでしょう。また会社名や肩書きを入れたい場合は、名前の右上に小さく書きます。
- 男女の位置
- 結婚の内祝などの場合は、男性を右側に、女性を左側に書くのが一般的です。夫婦の場合も同様です。
- 多数での連名
連名で表に書けるのは4名前後が限度です。右側から年長順、役職順、五十音順などの基準に則って書きます。執筆者や幹事役は最後に書くこともあります。
また全員を書ききれそうにない場合は、表に代表者の姓名、その左に「他一同」と書き、それとは別に半紙などに他の人の姓名を書いたものを箱や中包みに入れます。会社の職場名や団体名で贈るときは「○○有志一同」等と書き、個々の姓名を別の紙に書いて箱や中包みに入れます。
- 法要の引物、香典返し
- 基本は喪主の姓名だが、事情により家として書いた方が望ましいときは「○○家」でも良いでしょう。また喪主が複数の場合は、それぞれの姓名を書くこともあります。
- 高級和紙への名入れ
- しぼのある高級和紙(檀紙)を使った袋へは直接文字が書けませんので、短冊の奉書紙に表書きし、袋の中央に挟みます。また中央に書くと文字が見えなくなるような豪華なのしや水引の場合、短冊に表書きし左側に挟みます。
金子包みの書き方
- 慶事の場合
- 中包みの表(中央やや上)に金額を、裏面に住所を書きます。
市販の袋で上包みと中包みの両方に金額欄があるものは、上包みのみに金額を書き、中包みには書かなくて良いでしょう。 - 病気・災害見舞いの場合
- 中包みの裏(右下)に小さめに金額を書きます。
中包みがない場合は、上包みの裏(右下)に金額を書きます。 - 弔辞の場合
- 中包みの裏面に金額(右下)と住所(左下)を書きます。
目録の書き方
- 目録(折り方、書き方、上包み)
- 目録には、結納のときの結納目録や荷物目録、褒賞のときの贈答目録、記念品やお祝い等のときの祝い目録があります。奉書紙を利用する場合は、一枚の奉書紙に目録を書き、もう一枚で目録の上包みを作ります。
- 書き方は、右部分中央に「目録」、真ん中部分には品名、目的と贈る日付けを、左の部分には中央に宛て名を書きます。
- 今日では、上包みに水引やのしをつけ、既に「目録」と印刷されているものもあります。目録の上包みの上書きには「目録」、もしくは贈る目的として御祝、御礼、粗品、贈、謹呈等と一般的に書きます。
